明確な方向と、戦略があれば、まだまだ日本は戦える。皆が忘年会で楽しんでいるときに、野暮な思いが脳裏を横切りました。
ただ、本当に混迷している政治に活路があるのかと誰もが考えるなか、これからの人生に責任をもつのは、誰でもない、自分自身なのだということに気が付き、身の引き締まる思いをもつのは、私だけでしょうか。
個人個人が抗っても仕方がないというのであれば、何も変わらない。一人ひとりが小さな改革を積み重ねていくなかに必ず大きな成果を得ることができると私は考えています。勿論、ホワイトボックス社も来年に向けて戦略を構築しています。
コアコンピタンスをはずさず、しかし常にフレキシブルに。新しいサービスをつくりだすことに集中します。MR営業支援、看護師教育は時代のニーズです。また、診療所の先生方も構造的な診療報酬体系の変化や、病院淘汰の時代における役割見直しについて方向を見失いつつあります。地域医療のために何をしていけばよいのか。
外来、在宅、健康管理マーケットにおける診療所の役割を明確にするためのコミュニティー、「ドクターリンクステージ」サイトもスタートしています。DPCにおいては、DPC導入実績も増え、またホワイトボックス社が患者別疾病別原価計算を完成させたことで、得意とする部門別損益計算のみならず、包括請求方式への管理会計的アプローチへの道をさらに開くことができたと自負しています。
ただ、それ以外の業態の病院をも含め、あらゆる病院の再生を行うためのストラクチャーに目を向ける年であるとも思います。
既に銀行と組んで再生を開始した病院も増加してきました。私が取締役になったココチケア社が展開するメディカルホームの役割の意味づけやマーケットへの展開も大きな課題です。これらは一定の文脈のなかで語られており、単独で意味をもつものでもありません。
全体のながれを読み切り、そして地域ニーズに応える。これらホワイトボックス社のあるべき方向であると考えているのです。
ネオンの光はそれなりに夜を照らし、太陽の変わりはできないものの、人々の心を癒しています。謙虚な姿勢をもち、原点を忘れず、医療介護マーケットに対する提案活動、そして主体的行動を忘れず、小さくてもいい。明確な成果を出せる会社になっていきたいと思っています…。