最近職務基準を作成する病院が増加してきました。職能等級制度が前提となりますが、人を評価するときの評価基礎として活用されることが多いようです。
以下はある病院での会議で、説明させていただいた資料です。
職務基準からマニュアルが作成され、評価に利用されます。
等級毎に整理された職務基準はどの資格の者はどのような仕事ができなければならない、といった資格要件に類似しています。
しかし、それらは行為そのものをすべて記述しているのではなく、あくまでも項目や内容を簡潔にまとめてあることが一般的です。
したがって、その内容を仔細に記述した資料が必要となります。そうでなければ、概念的に職務基準があったとしても、解釈がばらばらであり、評価がしづらいばかりではなく、恣意性が介在することになり公平公正な評価を行うことが困難となります。
少なくとも個人のスキルを評価する場合、職務基準や職能要件、さらにはそれらを説明するためのマニュアルが整備されていなければなりません。
なお、評価は業績評価、昇給昇格昇進は人事考課によって実施されますので、目標管理や情意考課のための別途の評価ツールが必要となることはいうまでもありません。