よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

幸せなこと

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 人がどう生きるかは、永遠のテーマです。
 どのような生き方が正解なのか、さまざまな価値観や考え方があり、これだというものを普遍化することはできません。
 
 結局は、一人ひとりが、自分がどう生きたいのか、生きているのかを自分のなかで確認し、もし、自分の思いと異なる生き方をしているのであれば、それを修正する、あるいは修正しない、悩む、悩まない、すべて自分で責任を負い、川がさらさらと流れていくように生きて、静かに、一人で旅の最期を迎えるのだと考えています。
 
 自分がどう生きたのかの証跡を残しても、残さなくても、それは自分の生きた結果です。
  
 例え、誰もが認める証跡を残したとしても、時が止まらない限り、しばらくたてば記憶のかなたに追いれるものであるとすれば、他人の記憶に残ることを目指しても、あまり意味はありません。
 
 もちろん、他者に影響を与えることができれば、その思いや思想は残り続けることも可能かもしれませんが、それは宗教であったり、学問であったり、経営であったり、または、個別の出来事でありとても限定的です。
 
 ただ、大きなことを成し遂げなくても、身近な人々には、何かにつけて思い出してもらえるようになりたい、と脈略なく思ったりします(執着ですね)。
 
 いずれにしても、それは生きた帰結であり、自ら求めるものではありません。
 私の周りにはそうしてではなく、すばらしい人生を送っている人がたくさんいることに気づきます。
 
 皆正直で、利他の気持ちや誠意があり、あるときなは、もがき、苦しみ、しかし原点として社会や人のために何ができるのかを考え行動する、経営者、サラリーマン、パートの方だったり、医師、看護師、職員であったりします。 
 
 自分にプライドをもち、さまざまな環境のなかで、いつも身の置き所を必死に捜しながら、どこかで折り合いをつけて、ときに弛緩することがあっても思い直し、痛々しいほど懸命に、自分なりの責任を果たそうとしている人たちです。
 
 彼らをみていると、自分も心を打たれ、勇気づけられるし、鼓舞されます。
 
 思った道を、いつかはきっと真っ直ぐ歩いいこうと決意し、迷いながらも進んでいく。
 そうすることで自分の存在をはっきりと感じる自分でいられるんだな、と考えさせられます。
 
 肩肘を張らずに淡々と、ただ実直に思いをもって前に進む。
 
 自分がやろうと決めた、自分のできる最高のことを、多くの人と助け合いながら、うまくいって両手を天に突き上げ飛び上がって喜んだり、挫折して力尽き膝を折ることがあっても、最後には一つひとつやりを切り、幾つもの達成感を得続けること。
 
 それが自分の、今、生きている自分の、役割なんだと認識し、日々進むことができれば幸せな人生なのではないかと思います。
 
 今日、素晴らしい人達に会えて、またそう確認することができました。
 
 人の命は短く儚く(はかなく)て、哀しくもあり、だからこそ、いつも残りの時間を大切に思い、抗い、悔い改め、一歩でも前に進み続けていく。
 
 この宇宙に生まれ、生かされていることを喜び、誰に対しても感謝を忘れず、思いやりをもって歩き続ける。
 
 そして、たとえ肉体が衰え、自分一人で立ち上がれなくなったとしても、あるべき自分の姿を思い続け、這いつくばってでも、前に進むことができる自分をつくり上げていくことが、人生なんだと思います。
 
 厳しい環境を迎えるこれからの日本。巷には解決すべき多くの事柄が溢れかえっています。
 
 しかし、それらは結局は政治のせいでも、世界経済でも、誰のせいでもない。
 私たちが対峙して解決し、自分の責任で乗り越えていかなければならない課題です。
 
 国難ともよべる困難が降り注ぐ時代において、私たち一人ひとりが、思い通りの人生を生きれるよう抗い、自分をどのように変えていけるのか。
 
 とても楽しみであり、身の引き締まる思いがあります。
 
 原点に戻り、この瞬間からまた頑張っていきたいと考えています。皆さん、一緒に前に進んで行きましょう。