よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

もう一度原点に。常に原点に(2)

皆さん。今日の日経新聞みましたか?

薬価3000億円カットですよ。18年度改正は次のものであるとでています。
(1)短期的対策
  ①保険給付範囲の見直し(患者の自己負担増
   埋葬料等現金給付圧縮)
  ②薬剤費の圧縮
  ③療養病床の食住費を患者負担
(2)中期的対策
  ①医療計画で在院日数短縮などの目標設定
  ②診療所と病院の役割分担で重複診療を抑制
(3)長期的対策
  ①在宅医療体制を整え入院患者増を抑制
  ②健診や検診の拡充で生活習慣病の発症を抑制

先日は終末医療を病院で行なうことで、なくなる1ヶ月前で8000億円の医療費。
したがって終末医療は自宅で…。と新聞にでていたばかりですよね。

大半が地域連携に連関するものですが、結局は1980年代の病院の数に戻す、それは膨張した医療費を冗費として見直し、原点に戻ったうえで医療の質を高めることができて上記に対応できる病院だけが残ってくれればよい、という考えなんでしょうか。

やるべきことをやる病院しかのこれない。そんな時代が到来したということでしょうか。この機会を捉え、医療の質とは、どうすれば患者さんや地域住民の方に貢献することができるのかといったことについて皆で考えてみる必要がありそうです。