よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

かかりつけ医N先生

N先生は、東京都内でクリニックを開業しています。

内科と透析病床をもっていますが、開業して3年の間に多くの地域住民から支持されるクリニックになっています。先生は沢山の本を書くとともに、週刊誌やテレビにも登場するなど大活躍をしています。

N先生は、仏教を学び医療のあり方を常に自らに問いかけています。ある週刊誌の取材で、医療は方便であるといいきります。医療は患者さんのためにあり、患者さんを中心とした医療をどのように行うのかについて腐心しています。内科の専門医であるということは、体の構造をすべて把握したうえで、総合的にすべての病気を発見できなければならない、と説明します。

診療所の経営においても、N先生は、生命保険会社と提携した院内セミナーで多くの地域住民とコンタクトを直接とることや人間ドック券を世の中に初めて登場させるなど、ユニークな活動をしてファンを沢山つくっています。

プライマリー医とはこうした医師をいうのだ思えるN先生と、医療経営についての議論をすることは望外の喜びです。