よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

よい病院はよい医師、よいスタッフ

最近つくづく思います。

病院が二極化してきています。
前向きな姿勢によって、常に前進、発展を目指している病院と、そうではない病院。従来行ってきていることが正しいと思わず、常にもっと良い方法はないかと探索し続けている病院とそうではない病院。

よい病院の医師やスタッフはアクティブであり、積極的であり、上昇意欲に燃えていて、もっといえば目がキラキラしています。言葉に重みがあります。張りがあります。

そうではない病院の医師は元気がなく、伏せ目がちであり、そしてネガティブで自分のために医療をしているように見えます。学会のための症例集め、研究のためだけの患者さん。極端なようですが、ある医師は、自分の専門以外の患者さんはみなたくないと断言されました。

病院は医師を中心としたプロフェッショナルな集団として形成されています。
医師の考えや生き方、スタッフの姿勢や考え方、そうしたものがダイレクトに患者さんに伝わります。
医師の技術、看護師の看護技術、そしてコメディカルの腕が医療に大きく影響を与えます。よい病院はよい医師やスタッフに恵まれています。

医師やスタッフの姿勢や行動をみていて、感じることがたくさんあります。よい医師やスタッフにお会いすると心から本当にありがとうございます、といつも思います。

なお、スタッフについて、弊社では教育体系を整備し、マニュアルや職務基準そしてケースマネジメントツールを使った包括的な教育、さらには意識、意欲、姿勢といったバックグラウンドを醸成するための職場内教育を実施しています。力をつけたスタッフが医師を支援し、成果を逓増させることが期待されています。