よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

DPC準備委員会の組成及び運営(5)

 先日DPC協議会の総会がありました。川渕先生がお話をされ、DRGの線もあるのではないかといった説明がありました。実際、DPCもスタートしていないのに、結構混乱ですよね。
 ただ、どちらにころぶかわからないという説もあり、今年手挙げがなければ、その説も真実味を帯びてきます。実際にあまり準備病院が増えると転換がきかないので手挙げをしない、という理由がほんとうのように聞こえてきてしまうほど、センシティブになっているのも問題でしょう。

 いずれにしても、DPCを導入するということは、単に診療報酬請求の問題ではないという説明をしてきています。平均在院日数の短縮や増患、コスト削減といったキーワードにより活動を進めていかなければ実質的な対応を行うことはできません。DPCは毎年下がり続けるという説明を受けると、やはりこうした考え方で作業を急がなければならないと考えてしまいます。
 
 地域一般病床についての取り決めが20年に行われるとすると本格的に病院の選別が始まることになるでしょう。いまのうち、といってもあと1年しかありませんが、準備を悔いのないよう怠らないことが必要となります。


「ドクタートレジャーボックス同時掲載記事」