根室の海の静寂
ロシア人が横で食事をしている根室の回転ずしで昼食をとりました。昼食のあと、花咲ガニで有名な花咲港に行きました。
花咲港では、ウミネコが大量(?)に私たちを出迎えてくれました。これほど多くのウミネコがいるところをみたことがありません。いたるところの建物の屋根で休んでいました。不思議なことに漁がしけで休みなのか、あるいは夜のために待機しているのかはわかりませんが、多くの漁船がその船体を休めている横で、ウミネコも身体を休めているのでした。
きっと、船が港に着くときには活動をはじめ、仕事が終わると倉庫の屋根で待機するというウミネコのリズムがあるのでしょう。大昔、船が漁をしていないときにはどのようにして食料を確保していたのでしょうか?ウミネコも楽なほうに楽なほうにながれてきているのではないかと感じました。ウミネコにも祖先がいて、きっと、わかめ(草場)の陰からウミネコの祖先がみていて、あ~ぁ、随分楽な生活しているな~とか時代をなげいているのかもしれません。
で、夜ライトの翼を広げながら漁をする船も、まさに港で羽を休めていました。これだけたくさんの船が漁に出る姿は壮観だろうという船の数でした。もっと広い海をみたいというリクエストに応えて、当社のエージェントが根室港に連れて行ってくれました。反対側の北方四島方向にあります。
海上保安庁の船が何艘か出航の準備をしていました。前方についている機関砲が、俺は海の番人だ、というプライドを感じさせるとてもスマートな船体にしばらくみとれてしまいました。機能的なものはみなきれいです。よい仕事は整理され、美しく、そしてみるものに感動を与えるものであると思います。自分の仕事はどうなのか、きれいなのか、そうではないのか、少し考えてしまいました。
時間がきたので、午後のプレゼンテーションのため、根室の静かな海から我にかえり、もといた場所に戻ることにしました。