よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

晴れやかな心と虹の空

奈良から京都に向かう急行に乗っています。座っている席の反対側の窓から曇り空に大きな虹がかかっています。久しぶりに虹を見ました。

 

背中側にある窓には太陽の日差しが差し込んでいて、座っている私の背中や首、そして斜めから頬を照らしています。

 

日本列島に沿って台風が北上しているということで、今朝から奈良は雨模様でした。大阪の事務所を出たときから傘をさし、奈良のある駅に到着してからも雨が霧のように辺りを満たしていましたから、会議が終わっての帰路の今は、台風が紀伊半島を通りすぎたことを予想させます。

 

曇りの空のそこそこに青空が顔を覗かせていて、明日は快晴ですと今朝のテレビで報道していたことを思い出しました。

 

天気ばかりではなく、心が少し晴れやかなのは今日の仕事のせいです。先ほどまでいた病院では理事長をはじめとした医師が半年の経営改革を経て得た成果を発表する報告会に参加していました。

 

経営改革委員会を頭として、マニュアル委員会、クリティカルパス委員会、リスクマネジメント委員会、教育委員会、指標委員会、地域連携委員会という6つの委員会が仕組みづくりを行ってきたのです。診療科別損益計算も完成し、毎月診療科別の活動データがとれるようにもなりました。

 

病院の業績はまだ若干しか上向きになってきていませんが、それよりもなによりも6ヶ月前には影も形もなかった改革のながれができあがってきたことや職員の皆さんがそのなかで、今何をしなければならないかについておぼろげながらに理解してもらった感があることをとても心強く思います。

 

よい病院をつくろうと改革に立ち上がった理事長を中心とした多くの医師やスタッフの献身的な改革行動には頭が下がります。また、弊社3名のコンサルティングスタッフに感謝しています。

 

残り半年の改革により増患をテーマとした科学的な活動がアクティブに行われ、一層の貢献により成果をあげて、地域に美しい虹をかけられる病院になることを期待しています。