時間外が発生する原因には次のものがあると想定されます。
①患者が増加した
②新人の比率が多い
③個人の技術技能が仕事に追いついていない
④会議が多い
⑤業務が煩雑
⑥仕事の仕方に無駄が多い
⑦書類を作成するのに時間がかかる
⑧インシデント・アクシデントの処理で時間をとられる
⑨他部署との連携が悪く時間をとられる
⑩学会など外部のイベントに出席するための準備
などがそれらです。
上記の対策は次のものです。
①患者が増加しても対応できるよう仕事を見直す
②マニュアルでより早期に仕事ができるようトレーニングする。あるいは仕事の配分を部署のなかで変えてみる
③②と関連して教育への取組みをより強化する
④会議は決定会議のみに集約。会議のやり方も検討し、開催頻度や時間を短縮
⑤業務フローを見直し業務改善
⑥仕事のマニュアル化、仕事の簡素化
⑦必要な書類かどうかの検討。簡単に作成できるようフォームを再考
⑧インシデントを徹底的にあらいアクシデントが発生しないよう管理
⑨何についてコミュニケーションができていないのかについて議論。例えば職務が本来自部署の行うものではないのであれば、職務分掌を変えることも対策として必要(自部署の業務ではなく他部署の業務として捉え直す)
⑩学会や他のイベントへの出席を行うことの是非確認。そうであれば時間を予定し、その範囲で時間外承認を行う
上記から各部署の時間外の枠決定
現状を現場に説明し、実際にどの程度改善していくのかについて検討します。
そのうえで、仮に枠を決め、そこを目標に行動してもらいます。目標を達成するためには上記対策を実行しなければなりませんので、それができているかどうかを常に数字を見ながら把握することになります(続く)。
「ドクタートレジャーボックス同時掲載記事」