毎年繰り返される時間のながれではあるけれども、この時期がとても好きです。何か新しいものがやってくるという期待と、不安、決意といったものが入交り、どきどきわくわくしながら時間を過ごしていく。仕事の充実をもちながら、一方で別の意味での短い期間の充実を味わうことができる時期だと思います。
この時期は、皆もそわそわしながら、しかし足元をみて落ち着こうとしている風なところがあり、妙に微笑ましいときでもあります。誰もがよいお年をお迎え下さい、とかいいはじめ、次の年を迎える準備を日本中(もちろん、世界中でも同じことが起こっているのですが)がはじめている。
やり残したことは何か、年内に行うべきことはなにか、来年は何をしていくのか。人間が永遠に生きることができない以上、こうしたメリハリをつけてわが身を振り返る。こんなやりかたを作ってきた人間は素晴らしいと思ったりします。
先日、ほんの少しの時間、映画館に足を運び、キアヌ・リーブスの地球が停止する日を見ました。たくさんの矛盾があり、また、起承転結があまりみえずに終わってしまった映画ではありましたが、ひとつ、地球はなぜ宇宙にあり、他の生物がどう活動し、なぜ人間が存在するのか…。といった誰もがどこかで思い、解がないため考えることをあきらめてしまう質問が心にまた浮かんだことはよかったです。
懸命に何気なく過ごしてしまう日々に、区切りをつける季節と、そして人生に思いを馳せる映画にまた会って、自分が何ものであり、何をしていかなければならないのかについて何かをみつけようとした時間を大事にして、今年を生きていきたいと思いました。
自分が生かされていて、好きな仕事ができて、いましていることが使命であって、限られた時間しかなくて、やりたいことはたくさんあって、深めていかなければならないことをもてて…。たくさんの人たちと喜びを分かち合えて。自分は一生こう思いながら、前に進んでいきたい、そんな思いに囲まれて、とても幸せだと思います。
ブログをみにきてくださる皆さん。クリスマスが去ったいま、残り少ない今年を、同じ空のもと、それぞれの思いをもちながらも、来年をよりよい年にしていくために、悔いのないよう一緒に過ごしていきましょう。