よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

病院と患者を言葉が結ぶ

イメージ 1

イメージ 2

 済生会江津総合病院の堀江院長は、島根大学医学部を卒業後、いくつかの病院とアメリカへの留学を経て、大学の助教授を退き、江津に赴任しました。平成16年のことです。
 
 18年6月に現在の地に新病院を建設して移転しました。

 先生は、院長業の傍ら、数冊の書籍を出版し、新聞に連載を書き、講演会を多数こなし言葉の大切さを伝えています。

 9日に私は先生といくつかのテーマをもってミーティングしました。先生はいつも明るく快活にふるまいながらわかりやすくお話をされます。

 私たちの仕事も言葉なしには成り立ちません。人類は言語により文明を発展させてきましたが、まさに言葉は私たちにとって命であり、意志を伝える道具でもあります。

 勿論、背景に思想や志がなければ、いかに言を弄してもむなしいだけではありますが、背景を日々振り返り、確認しながら何をどのように伝えていけばよいのかを常に考えること、それ自体が私たちが生きることそのものだと思います。

 診療がご飯とすれば、言葉はおかずだ、と先生は話されます。おかずには人を元気づける作用があり、
ビタミンやホルモンの働きをする、と地元の広報誌に寄稿しています。なるほどな~と思います。診療技術だけではなく、きちっとムンテラすること、そして勇気づけること、覚醒してもらうことを心がけている先生は、みな説明上手です。

 私も、なお一層これからは、自分の存在意義を常に問い直しながら、謙虚に、そして真摯に言葉を紡いでいく作業を続けていこうと思いました…。