よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

強烈な努力

 


 東海道新幹線は雨の街を切り裂き進んでいます。流れる風景の山々は霧のなかにけむり、その姿をうっすら現しています。
 
 世界経済や日本経済の行く末の先行きが不安なことを象徴するかのように、霧はますます濃くなるようです。

 

 私たちの仕事は病院の組織運営をあるべきかたちにしていくことです。誰かがそれをしなければならないとすれば、私たちがその一助となりたいと考えているのです。

 

 さて、医療崩壊の原因のひとつとしてマネジメントの失敗があげられています。マネジメントの巧拙により病院経営は大きく影響を受けます。

 

 私たちは、医師を経営参画させ、指標に基づいてブリーフィングを行い、能動的に患者を受け入れる態勢をつくつつあります。職員は目標管理を入れ、ここの部署ごとご課題を抽出し、独自での解決を目指すとともに、ワーキンググループをつくり病院全体で取り組むべき課題を解決するといった対応を行っています。病院のすべての部署とさまざまな課題解決のための活動を開始しています。

 

 微力ではありますが、懸命に「強烈な努力」をしていくことを決意しています。

 

 名誉棋聖である藤沢秀行さんの辞世の句だそうです。

 

「人間は努力するのは当たり前。強烈な努力でなければ意味がない。(努力)しているいないを越えた、何か形振り[なりふり]構わぬ姿勢みたいなものがなければ何かは打開できない」という話です。


 いい話ですよね。さっそくいただきです。本当に決意をしなければ何かを変えられないということなのでしょう。その通りだと思います。

 

 私の仕事仲間や友人、クライアントの方々、先輩後輩、そして弊社社員。さらには見ず知らずの方、藤原秀行名誉棋聖から国民がいただいた、この言葉を合言葉にして、それぞれ求める成果をあげていきましょう。