よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

浸透戦略

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マーケットが縮小し、業績が悪化してくることを避けるために、多くの企業はシェアを拡大するために常に行うことがあります。それは価格引き下げです。成熟したマーケットでシェアをとることで、売上を伸ばすためには価格引き下げを行うことが有効だからです。

しかし、価格引き下げだけを対象としてしまうと相手が同じ戦略ででてきた場合に、超価格競争になり、よほどの売上を確保できなければ、大きく利益を棄損してしまうことになります。

 

価格を引き下げるにしても、自社の強みを明確にした比較優位性を担保できる戦略を同時に発動することが必要です。

何が優れているのかは、その製品やサービスに触れてみなければ理解できないことも多くあります。したがって、行われる次の手が無料配付です。とりわけ新製品がでるときには、必ずこうした配付が行われます。

  1. TVコマーシャルで宣伝する。
  2. イベントを行う。
  3. 無料配付を行う

といったことで成果をあげることになります。

昨日は1日で、まずマックの無料コーヒー(新製品ではありませんでしたが親密性の喚起のためのイベントでした)、そしてRDファインという商品をもらいました。


めったにこうしたものには手をだしませんが、試しに列にならんでみました。とりわけ後者は、販売員さんと一緒にファイト一発をしなければならず(ほとんどの人はしていませんでしたが)、印象づけながら配付する手法に少し関心しました。

私たちは、プロモーションのみで医療を販売する、患者を増やすことはできませんが、医療の質を高めたうえでの営業活動や地域連携の強化により、自院の優れたところを相手に見せてみせていくことは可能です。少しの時間、増患について考える機会を得た時間でした。異業種にも多いに学ぶことがありますね。