よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

長い道のりも第一歩から

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 3年前に北京の医療福祉展を視察したとき、一日観光。そのときに万里の長城を訪問しました。

 北京にはそのほか高齢者施設の視察や、北京大学病院との提携など都合3回仕事で訪問しましたが、街並みのすごさだけではなく、たくさんの建造物の壮大さにはいつもどぎもを抜かれます。万里の長城もそのうちのひとつです。
 
 万里の長城は,人類史上最大の城壁あるといわれていますが、司馬遷(しばせん)の『史記』に,長さが「万里余」(ばんりよ)と書かれていることから名前がるけられたといわれています。

 総延長は6,000キロに達するといわれていて、北海道から沖縄までの直線距離の2倍になると案内書には書かれています。

 要所ごとに楼閣やのろし台などがおかれていて、軍事施設・幹線道路として使っていたようです。上部の道は馬や兵士たちがならんで移動できたと記載していますが、信じられません。

 実際に行かれた方はお分かりだと思いますが、とても急な通路であり、登るのはとても疲れます。というかサイドの壁が低く、ちょっとよろけると数メートル下に落ちてしまう危険があります。こんなところを馬と兵隊が移動していたなんて…。

 小さな階段がつくられていますが、坂の角度は驚くほどであり、まさに一歩一歩というわけではありませんが、大股で数段ずつ上ったわりにいっきにはあまり上にはいけないという感じです。

 とにかく、6000kmって…。無理っていうか…。どこかで全距離踏破した人がいるという記事を見ましたが、超びっくりです。そして万里の長城をみると、まったく達成できない目標そのものであるように思えます。

 しかし、チャレンジしたい。しなければならない。そんな気持ちにもなります。仕事もまったくその領域にあります。

 ホワイトボックス社は、病院再生及び病院経営支援を中心に活動していますが、一方、ココチケアを中心としたメディカルホームの展開を行っていますし、診療所マーケットにもすでに進出し、多くの診療所の経営支援を行うとともに現在はDLS(ドクターリンクステージ)確立により、開業、中堅、そして事業承継マーケットにある診療所のコミュニティづくりを開始しています。

 11月には「MR・NO1営業支援」サイトが立ち上がり、さらに、さらに、12月には看護部の情報教育サイト、「エディケイショナルナース」を開設します。結局のところ、ドクタートレジャーボックスやホームドクターズ倶楽部に加え、上記のサイトができることで、病院、メディカルホーム、診療所、MR、看護師のサイトが完成。そして医療全般にわたるサービス提供が揃うことになります。

 国民が健康で豊かな生活を送ることができるよう、医療への支援を徹底すると決めているホワイトボックス社の戦略が年内いっぱいに確定され、すでに徐々に活動開始をしてはいますが、来年1月からはオンライン、オフラインでの活動がマルチサイトで展開されます。
 
 病院のベッドがなくなるなかで、①メディカルホームが用意され、そして②その運営をサポートする診療所、さらに③訪問看護ステーションへの支援を行います。さらに、④外来や健康管理マーケットで成果をあげる診療所への支援⑤病院や診療所の増患支援ができるMRの育成を行う、といったことが、全体戦略のなかで行われます。
 これから、ホワイトボックス社なりの全面的な支援が行えるよう、私たちは活動をしていくことになります。

 医療制度改革がさらに厳格になるなか、医療機関や関連する対象がこれから行わなければならないことは、自らのスキルを高め、相互間の連携を強化することです。私たちホワイトボックス社は、そうした活動への支援を徹底して行うことになります。どこまでできるのか。私たち自身も常に努力し、学び、研鑽し、自分に勝ち続けていかなければならないと覚悟しています。

 計画を立案し、日々具体的な業務に落とし込み、必ず成果をあげていきます。
 
 確かに先のみえない壮大な課題であるかもしれませんが、万里の長城を思いだし、勇気をもって先に進んでみたいと今、考えています。