つくづくものをどうみるのかは難しいし、危険だと思う。角度を変えると見え方が違うということの意味はとても重要だ。
私たちが何かをしようとするとき、それをどうみせるのかにより、しっくりきたりしっくりこなかったりする。
それは視覚的なことだけではなく、話の内容もそうである。ことさらにリスクを先に説明して、でもこんなことはいい、というと安心してもらえないことがある。
逆にこんな、あんなメリットがある。しかしこんなリスクがあるかもしれないと話せば、腑に落ちる率は増えるであろう。
定量的な判断をすることはいうまもないが、まったく同じ質量であっても、見せ方により結果が異なってしまうということを判ってマネジメントをする人と、無秩序に論理性なく何かをする人では、ながいあいだに随分と成果に開きがでてしまうのではないか。
人と人との関係でできあがっている社会において、このことはとても大切なものだと思う。
医療は、患者さんと医療従事者、医療従事者通し、それぞれの関係のなかで、こうした思いをもって日々の活動ができれば、もっと医療はよくなるのではないか。
何にも当てはまるものではあるが、対応の仕方がいかに大切なことなのかをこの写真から学ぶことができた。