よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

温故知新

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 彼とは数年ぶりに会いました。

 私が銀行を辞めて、東京、福岡、札幌に事務所をつくり、一般の企業のコンサルティングを開始したときから、プルデンシャル生命は私たちを支援してくれていました。

 かなり前のことではありますが、当時は、地域経済の活性化が日本経済の発展に寄与するという思いをもち、まず福岡で、税理士や会計士に対しコンサルティングツールを提供するための、いわゆる経営塾を運営していました。

 毎月経営者を集め、セミナーを行い、またこれはという経営者にお会いしてコンサルティングを行っていた頃です。

 銀行にいる間に、福岡でまず起業すべきだと勧めてくれたのは、当時プルにいて、今は総合メディカルでコンサルティングをやっているS氏でしたが、牟田さんもそのときからのお付き合いです。

 事業主用の生命保険は、節税や資金運用という背景を持ち、さらにそのうえで生命保険の本来の機能を果たすという機能をもっています。保険を売る人は、世界経済や日本経済、為替や株価、そして税制に精通していなければなりません。

 牟田さんと国家予算について、あるいは日本経済活性化のための政策について1時間程度話し合いましたが、勉強不足で教えてもらうことがたくさんありました。

 NPOを組成し企業再生のために奔走するなか、彼は経営者に会い、保険を売るのを生業としています。さまざまな知識や知見をもたないと、経営者に一定の方向を示すことができません。付加価値を提供するため日常的に学習を怠らないのだと思います。

 日頃医療の世界にどっぷりつかりながら、医療介護をどのように守るのかというミクロのテーマで仕事をしていると、どうしても見落とすことがでてきます。

 不動産、建設、広告、パチンコ、アパレル、人材派遣、販社、小売、製造業、ITといった業種の企業の会計やコンサルティングをしていますが、ここでも個別の案件に集中していたことに気がつきました。常識的な部分での認識はありましが、どうしても薄っぺらな、そして根拠を明確にしない、井戸端会議的な内容であったことを思い知らされたのです。

 確かにマクロをいくら勉強しても、いまの仕事のなかで価値を生み出すことができなければナンセンスです。

 しかし、今の日本が置かれている状況を、エビデンスをもって理解し、直接間接に自分の事業を見直してみることも、とても大切なことであると思います。

 勉強することはつきないものだと、つくづく思います。できる範囲でアンテナを立て、しっかりと勉強していきたいと決意しました。