しかし、改革をはじめた病院がすべて成功するとは限りません。必ずどこかに阻害要因が生まれ、改革の障害となり、本源的に人がもっている「変わりたくない」「変わらないほうが楽だ」とう囁きに同調する仲間を増やしていくのです。
人生はとても短い。それを認識している人とそうではない人の行動は本質的に異なることを多くの事例から私は学びました。日々目標をもって着実に動いている人の目は生き生きとし、限りある時間を有効に、そして効果的に使いながら、自分を確立しています。
結局、すべては自分に戻る。この考えを皆もっているからです。平等に与えられた人生を、どのように使うのかは、すべて個人に任されています。個人の意識のありかた、信念のあり方により、彼らのすべての行動が決定づけられます。
聡明であれば、病院改革のチャンスをとらえ、自らの変革の機会としていこうと考える。そうでなければ結局自分を裏切ることになる。そのことを改革を中心的に進める人や裏方の人は理解しています。いわれたからやる、という姿勢はこれらの人々と大きな差をもちます。得られるものが大きく棄損します。
Kさんはそのことをよく知り、理解し、受容しているのでしょう。常に前向きに、そして徐々に確信的に、H事務長のもと、事務部門の改革の中心となって作業を進めています。
看護部の前のボードに、張ってあったキャッチはとても工夫があります。私が、うまい、はやい、やすい、にこ、という吉野家モデルが改革のマインドだ、と説明していることに対し、改革の手を緩めないジャンヌダルクのようなH総師長が病院なりのものをつくってくれました。
M院長を中心とした改革の波がひたひたと組織全体を覆いつつある、そんなうれしい気持ちになった瞬間でした。
K事務次長ほか、多くの事務部門の裏方の方々に感謝しています。