よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

タイムマネジメント

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 広島から名古屋に移動しています。本日は広島の病院でタイムマネジメントについてレクチャーしました。一部を説明します。
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2.タイムマネジメントを行うことで  
 タイムマネジメントを行うことで、生産性を向上させ、短い時間で同じ仕事ができるようにしていきます。そこで生まれた余剰において、より多くの付加価値業務を行うことができるようになります。
また、それは、自分にとって有効な時間をつくりだすことをも意味していて、WLB(ワークライフバランス)を考えることにもつながります。

3.タイムマネジメントの対象
 組織における仕事は自分ひとりで行っているわけではなく、上司や仲間、多くの部下と仕事をしています。したがって、タイムマネジメントは、自己の確立と組織における他者との関係をうまくつくりあげることを対象としています。

(1)自分
 自分がもつ役割を果たすために、どう行動するかスケジュール管理する

(2)自分と上司
 自分がうまく時間をつかうことを阻害されないように、また、自分がうまく時間をつかえるよう支援をしてもらうために、報告・連絡・相談を行い、自らがどう行動するのかを管理する。

(3)自分と仲間
 自分がうまく仕事を行うことができるように、自部署の仲間や、他部署のメンバーと相手の立場をも受け入れながらコミュニケーションをとる。

(4)自分と部下
 組織目標を達成してもらえるよう、どのように誘導するか、教育指導していくのかを管理するとともに、彼らがうまく時間をつかえるよう支援する。

4.タイムマネジメントのながれ
(1)前提
 タイムマネジメントを行うためには、組織における仕事のながれが明確になっている必要があります。仕組みができていないときに、うまく自分や組織をコントロールすることはとても難しく、結局は各人がバラバラに行動しなければなりません。
①職務分掌がある
②業務の棚卸しによる業務の範囲の決定がなされている
③職務基準による一つ一つの課業の達成レベル決定されている
④業務フローが標準化されている
⑤目標の明確化

 タイムマネジメントがすべての活動の基礎となります。こうした活動ができる組織を早期に確立することが、どのような環境変化にも負けない組織をつくりあげることにつながります。
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 新幹線は京都を通りすぎ、あと少しで終点名古屋に到着します。