よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

マニュアル(1)いまの病院業務棚卸

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医療の標準化といったとき、医療従事者の頭に思い浮かぶのは、きっと看護基準やクリティカルパス(治療の工程表)、マニュアルといったものであると思います。

最近はEBM(evidence based medicine)といった考え方も定着し、他の医師の文献、論文、病院の事例やガイドライン等々ひとりよがりではない医療をしなさいということですよね。

でも実際のところパスもいろいろな病院で共有しようという話や、EBMは当然みな同じ医療をしようね、ということですが、誰からが誰かのパスを参考にする、といことがあるにしてもそれは書き方であったり、フォーマットであったりするわけで、本当の意味で同じようにしましょう、ということは進んでるのかな~って感じがします。


まずは病院のなかでの標準化が必要な時期であると考えます。
ナレッジマネジメントという観点では、個人の知識を組織の知識に、目に見えない
知識を目に見えるように(暗黙知を形式知に)するといったことが行なわれる必要があります。


そこから、どのような手順や留意点が良いのかといった議論がはじまると考えます。
まずは病院業務を棚卸して、病院にどのような業務があるのかをリスト化することが必要です(続く)。