よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

やばいっす

訴訟の分析をしてみると、注意義務違反、看護観察義務違反、説明義務違反がポイントになっています。それぞれ仕事のすべてのなかで、どこで注意すれば事故が起こらないってあるんですよね。でも、なかなかそれを徹底できない忙しさと煩雑さがあります。

先日、母がちょっとしたことで入院しましたが、結構わがままで看護師さんを呼びまくっていたので、私がベットサイドにいったら、ナースコールもとからはずされていました。やっぱね。看護師さんの立場からすれば当たり前です。母は軽症だし。
忙しいなかで患者さんに何でもないことで呼ばれたりすると、きっとプチッときますよね。

そんなときに、わかっちゃいるけどインシデント発生することもありますよね。我々は理論的、かつ科学的管理を病院に導入しようとしているので、結局マニュアルだとか、パスだとか、看護プロセスだとかっていう具合に、コンサルティングしていますが、現場の方に役に立たないと意味がありません。どうしたらふ仕事の工数を低減し、付加価値業務に入れるのか、インシデントが起こることで、やり直しだとか、仕組みの見直し、個人の教育、目配りなどなど、大変です。だから、最初から起こらないように、って思いさまざまな工夫をするんですが、定着まで時間がかかります。慣れてしまえば、また次の課題がということで、やっぱり現場の職員は大変です。
ありがとうございました。看護師さんほか理学療法士の方もいつも懸命に働いていただいて。もう退院した母とともに感謝いたします。