よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

市立病院はすご~い

K市の市立病院は、すごく活性化していました。毎日超忙しいなかで、医師をはじめ多くのスタッフが懸命に働いていました。少し偏見をもっていましたが(すみません)、感動しました。

その次のT市の市立病院は、次長が労働時間は8時間を超えるとモチベーションがさがるということを会議で主張していました。事務長は職場で一番早く帰るそうです。院長がとても怒っていらっしゃいました。そして、次にS市の市立病院におじゃましました。

対応されたかたは聡明で、改革に対してとても積極的で、弊社の業務系ソフトである、マニュアルソフトやリスクマネジメントソフト、クリティカルパスソフト、教育ソフトすべて入れたい、ということで検討していただいています。前に前にという姿勢が伝わってきましたし、表情や目がとてもキラキラして、良い医療をしたい、事務方としてサポートしたい、という意欲が伝わってきました。

こうして考えてみると、大きい市立病院と小さい市立病院なのか、その土地でのメインの市立病院なのか、そうではないのか、よく判りませんが、医療に携わるなかで医療が人の心を変えるのか、人の良心に訴えるのかわかりませんが、市立病院もぜんぜん捨てたもんじゃないなという感じがします。

そういえば中国地方のI市の有名な病院(電子カルテで)に訪問したときに、事務の方が現場のことをよく勉強したい、判りたいという話をされていました。戦艦のような病院ですが、事務の方が3年で異動してしまうので、仕事が理解できないままに終わってしまうことに課題があるとのことでした。

のちにS市の循環器病院で事務長が国立病院は、みなマネジメントについては厳しくやっている。結構仔細な指標を使って管理をきちっとしていると話がありました。

そういえば、H市の民間病院のD事務長は、国立病院の事務長だったんですが、とてもマネジメントマインドがあり、あっという間に仕組みをつくりあげていました。でも市立病院も頑張っているところがあるということが判り、とても暖かい気持ちになりました。