よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

もう一度原点に。常に原点に。

1000人HITありがとうございました。
振り返ると4月の中旬からいままで、医療を中心に記事を書いてきました。
バックグラウンドから考えると医療機関のマネジメントは医療機関のマネジメントが独立して学問としてあるのではなく、組織論や組織運営、経営管理論から敷衍(ふえん)されるものであるわけで、結局一般の企業とマネジメントは外形的には同じなんです。

しかし、医療の味付けがあり、日本標準産業分類の一。宿泊設備貸与業、広告業、修理業、興行業医療保健業、宗教・教育・法務関係など、非物質的生産物(サービス)を生産するあらゆる業務であるサービス業ではあるけれども、医療というものは、単なるサービスではなく、人の命をみているわけですから、
随分特殊であり、かつ高度であると考えています。

したがって、そこで行なわれるマネジメントはセンシティブであり、他のサービス業のようなシンプルなものではありません。医療従事者が最高の能力を発揮できるよう仕向けていく、あるいは環境を整備したうえで、発揮できるよう企図することが必要です。

同じ人事管理であったとしても、個人個人の能力が最大化される人事管理でなければならないわけで、結果が悪くても、大きな影響のでない他の業種における人事管理とはわけが違うと思っているのです。

ただ、これは私が8年間病院でマネジメントに関わってきた、ほんの小さな経験のなかでの考えであるため、いろいろな方にご意見をいただき、より現場に近い、現場での成果を高めることができる仕組みにしていきたいということが希望であったわけです。

これからも多くの皆さんに投げかけをします。我々がもっている仮説が正しいのかそうでないのか、この場で検証はできないものの、医療従事者のみならず、患者さんや患者さんのご家族、あるいはまったく医療に無関係な方々の常識によって、何が正しく、何が正しくないのかについてのご意見をいただければと思っています。

それらはひいては我々や我々とともによい医療に少しでも貢献させていただきたいという思いをもった多くの仲間に何らかの示唆や影響を与えることができるのです。それは皆さんの意見であるわけです。1000HITの皆さん。ブログをみて、直感で感じたこと、熟慮していたこと、あるいは気軽に、しかし医療という領域において真摯に考えていただいた意見を、あるいは教えをいただけるとうれしいです。

みんなで医療従事者にとって使命感をもって働き易い、患者さんにとって、自らを奮い立たせながらも信頼して共に歩む場を提供してくれる病院や診療所のマネジメントを考えていきませんか。
どうぞ宜しくお願い、いたします。