よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

患者さんからみた病院の問題点(4)またまた外来です

外来を歩いている助手さんや看護師さんが、私と目が合ったときに、さっと目をそらされました。
私としては、目が合う、軽く笑顔、軽く会釈、目は伏せ目がち…というのが理想です。よっぽどいやらしい目をしていたんではないかと反省しました。

外来でついているテレビ番組で韓国から来たシンガーが大学でコンサートを開いたときの特集をしていましたが、通りすがりの助手さんは足を止めてテレビを数秒見ていました。悪くはないと思いますが、例え数秒でもそれはもしかしたらご法度かもしれませんね。

皮膚科と産婦人科が一緒の外来窓口の病院がありますが、どうかな~と思います。産婦人科は隔離されたほうが患者さんが来院し易いですよね。

また、ある病院は産婦人科と内科(療養型病床も多い)が一緒になっており、老人と妊婦しかいない外来という場面に遭遇しましたが、変な意味ではなく、これも結構患者さんにとってどうなのかという気はしました。子供が生まれてしまい、幼稚園児童となれば、老人施設に慰問にいくといった園児もお年寄りのかたもそれぞれ、よい経験ができる、あるいは老人のことを癒すことができるのに、とは思いますが…。

ある病院は壁に個人情報保護の説明をポスターとして貼るだけではなく、チラシをケースにいれ、患者さんにお渡しできるよう対応している病院がありますが、ちょっとしたことですが、気持ちが伝わり、とてもよかったです。

外来患者さんは、すごく不安な気持ちで病院に来院します。そして自分と同じ患者がこんなに沢山いるといったことで安心する患者さんもいれば、先生の話を聞くまで安心できずドキドキしている患者さんもいる。そして先生の話を聞いても、まだ信じられず他の病院の診察を受けようと考えている患者さんも…。

そんな外来患者さんに対し、病院としてどう接し、何を提供していけばよいのかは容易に理解できることです(患者さんの立場からすると尤もなご意見ですよね)。