よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

地域完結型医療(2)介護も含めてね

今日は、急性期病院でありながら、ディサービスをはじめた病院の地域連携委員会に参加しました。

2月に開設しましたが、現在目標の約半分の方が介護サービスを受けています。
施設は抜群ですし、写真でみるかぎり食事もすごい。毎日のレクリエーションの項目がメニューになっていますし、PTもたくさんいらっしゃいますし、パワーリハの設備もそろっています。バスで送迎してくれるし、結構スタッフもていねいで、真剣です。

実際この短い間に、リハをきちっとして、車椅子から立ち上がり歩き始めたお年寄りもいらっしゃるそうですし、そこまでいかなくとも車椅子の乗り降りに痛みがあった方が、らくらく移動ができるようになったとか、まさに予防というだけではなくQOLが改善している方々が沢山いらっしゃるのはすごいです。

で、地域連携では、施設のパンフレットをもって居宅介護支援事業所を巡回、地域の方々を紹介していただくといった活動を行なうことになりました。

施設で発行している新聞もすてきなものができていましたが、ミーティングにより、設備を遣っている方の写真があるといいね、リハが得意で、こんなにQOLが改善した方々がいらっしゃいますといった紹介をすることもよいのでは…。センター訪問時には、こんなトークで説明するといいかな…。アポイントは先に先方の都合に合わせてとりましょう、といったことが議論されました。

9月までに沢山の介護を必要としている方々に施設を知ってもらい、多くの住民の方が健康で豊かな生活を送れるよう支援していきましょう、ということで次回までにやるべきことをやろうと決定し、散会しました。

病診連携はうまく進んでおり、紹介率も順調に推移していますが、9月までは自院の患者さんが退院したのちの申し込みを含め、施設を利用していただく対象者を増加するため、地域連携活動は、新規事業である介護事業の活性化のための活動に軸足をおいていくようです。