よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

早朝の空を飛ぶ

イメージ 1

イメージ 2

 飛行機はとても不思議な乗り物です。科学の粋を集めて日常化されている人類のもつ驚愕すべき機器の一つであると考えます。

 メーカーや整備士、操縦士や機関士は多くの経験とナレッジを蓄積し、選ばれて運航に貢献するし、また、周辺の環境をつくるチケット販売、ゲートのスタッフ、移動のバス運転手、さらには運航管理を行う管制官も普通の仕事ではありません。

 スキルと緊張、レギュレーションとコンプライアンス。ミスを極力まで抑えなければならい使命感。それらがシステマチカルに統合され、日々たくさんの飛行機が安全に飛行しているところをみると、巷間さまざまな言われ方をする航空会社も、大きく社会的貢献をしているのだなぁと改めて思うのです。

 ところで、私は昔よく、自分が浮き上がり空中を縦横無尽に飛び回る夢をみていました。身体が徐々に浮き上がり、飛行機のように手を広げて大空を自分の思うままに飛び、景色をながめる自分がとても嬉しかったし、心から解放され、このうえない充実感のある気持ちをもつことができていました。

 どこか実は現実なのではないかと、思いたい時期を過ごしていたことがあります。

 この夢はホワイトボックスが設立されて、毎日緊張し続ける日々を送るようになると、いつしか消えて、誰かに追われる夢や、浅い眠りのなかで、身体が廃油のなかでもがくような夢をみるようになりました。

 自分の解放=飛ぶこと、といった認識があったことを思いだします。


 今日のように、飛行機に乗り、しかし自分では飛んではおらず、肌に風や空気の圧力や寒さを感じることができないと、飛んでいるのだけれど、夢のときよりもリアリティがない。これはバーチャルではないのかという錯覚を覚えました。席に座っていると本当に飛んでいるのだろうか、と疑ってみたくなるのです。

 しかし、中空から外を眺めると、早朝の人々の人生がそこにあります。海の上では、大小の船が慌ただしく行き交っていたり、街のなかでは車が、それぞれの理由により往来していて、この状況がリアルであることに納得できました。大空から見る風景は、夢でみていたものとほぼ同じであることに気が付きました。

 私は一つ大きく深呼吸をしたのちに、たくさんの人の夢を実現ているであろう飛行機に乗り、いま感じた思いをもって、夢のなかで空を飛ぶときに感じた解放感を再び持てる自分をつくりあげるため、より強く、負けずに生きていこうと、かたく決意をしたのでした。