よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ココチケア未来に向けて経営方針発表会

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 先日、ココチケアの経営方針発表会が霞ヶ関ビルで開催されました。

 近藤正明理事長を創設者とする医療法人明正会グループとして、400人の陣容となりましたが、さらに本年度は規模を倍にする事業計画が推進されており、拡大を続けています。

 この会場にはスタッフの80%程度が参加していますが、数年前から比較すると随分と大きくなったものだと思います。

 私はココチケアの取締役として数年間、介護事業を見る機会を持ち続けていますが、業態や事業内容が大きく変化してきている状況をつぶさに見ることができ、感謝しています。今回は別途書いたように、上海での介護事業開始が予定されており、その準備が早急に実施されることになりました。

 以前から中国人スタッフを数名雇用し、この日のために備えていたこともあり、今後中国での事業拡大は円滑に進むことになると思います。そうはいっても未踏峰の事業であり、うまくいくという保証はどこにもありません。とりわけ訪問介護サービスは中国では、あまり経験のない事業であり、これからの領域であると考えられています。

 デイサービス事業についても類似のサービスは上海にありますが、その実態は驚くほど幼稚な内容で、失礼ながら健常者用のサークル的な色合いが強くある印象を受けました。そもそも日本でいう介護度2程度になると病院への入院を勧めるくらいのレベルになっています。

 団体で何かをするということは少なく、300元を支払うことで、その場に行ける権利や入浴、医療相談、リハビリのようなもの、食事、歓談、休息、といったアイテムへの自由な参加機会を得ることができるといった程度のものになっています。ある地域においては、6万人のうち、1万5千人が高齢者であるところもあり、上海では間違いなく高齢化の波が急速にやってくる予感がありますが、介護サービスという概念はあるものの、実態的なシステムがないため、かたちから入っているというイメージがあります。

 さて、ココチケアは、そうした現状に対し、何をしていくか、ということになります。
①理念書の提供
②マニュアルの提供
③定期的な人の派遣
④教育の機会提供
⑤ビジネスモデル整備支援
⑥投資家の募集支援
といったことがそれらです。

 実際に今回の上海事業には、ホワイトボックスも参加しますが、ココチケアをクライアントとする投資ファンドACAが大手投資家を用意しています。

 ココチケアは日本国内でこの数年で規模を数倍にするとともに、海外での展開にも先鞭をつけ、新たな闘いを開始します。

 医療、看護、介護の融合、一体化というコンセプトで、過去から運営を行ってきましたが、経営方針発表会をスタートとして、近藤理事長の先見性や勇気が過去と同じように、これからも新しい時代を切り開いていくのだと考えています。

 上の写真は馬場社長が皆の前で挨拶をしているものであり、下の写真の左から2番目が近藤理事長です。右端は高齢者住宅新聞社の網谷社長です。