よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

リーダーシップが組織を変える

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 院長村田先生です。新病院建設を2年後に控え、この数年より高い質の提供を目指した病院づくりにまい進していらしゃいました。

 院長の元には優秀なスタッフが集まり、それぞれの考えをしっかりと持ちながら、立場立場で新しい取り組みをしてきています。

 病院は医師を中心として、成り立つ組織体です。もちろん、医療は医師だけでは完結できません。そこには看護師が医師を支え、コメディカルが医師の診断を助け、そして事務が組織運営の仔細な部分を管理することが病院運営上不可欠です。さまざまな部署が連携してそれぞれの活動を行うことになります。

 しかし、リーダーとしての医師がしっかりとした考え方をもち、地域医療にどのように貢献していくのかを懸命に考える組織は、組織一体となり、一つの塊のようになって治療に向かうことができます。
 逆に核になる医師がいなければ、組織は個々の機能をうまく発揮することができず、部分を全体にまで引き上げていくことができないと理解しています。

 組織は人です。人が実質的にすべての生産活動を行います。彼らの意識が一つとなり、一定の方向を向き、活動することにより組織は大きな成果をあげることができます。
 リーダーの存在が成果に不可欠な理由です。

 多くの評価される病院に訪問して思うこと。それは病院トップの真摯な姿勢です。
 画一的なタイプはないものの、常に公平公正に物事をみる、そして他を尊重する。しかししっかりと自分の考えをつくりあげ、調整をしながらそれを組織に徹底する。

 ある場合には時間のかかることかもしれません。しかし、拙速に無理やり何かをやってもらうことと比較して結果に大きな差がでることは明らかです。じっくりと調整をしながらしかし適切なことをしっかりと根付かせる。そんな活動が日々この病院では行われています。

 派手さはないものの、しっかりと基礎をつくりあげてきた組織。そんな印象がこの病院にもあります。 
 これからも村田院長を軸とした活動は連綿と続き、地域になくてはならない病院となるのだと認識しています。期待しています。