よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ともに闘う仲間を大切に

私には志を同じくする、あるいは同じ方向で生きている友人や先輩、仕事の仲間が多数います。
 
 彼らの人生すべてをともに過ごしているわけではありませんが、考え方や行動様式が同じところが随分と多くあり、分かり合える関係です。
一様に彼らは利己的ではない。社会に対しても一定の節度をもち、理念や利他の意識をもって何かをしようとしている人達です。いわんや仲間を裏切ることはありえません。
 
 仲がよいといっても、なあなあのべたべたした仲良しクラブではなく、厳しい目をもってお互いを評価しています。したがって気を抜くと、たちまちに愛想を尽かされるのではないか、といった緊張感をもちながら付き合っていることも事実です。それぞれ職業が異なり、普段は異なる領域で仕事をしていますが、共通項を常に探し、いつも一緒に何かをしようとしています。
 
 円のどこかが重なりあうという感覚をもって仕事をしていることが大半です。うまくいくこともあるし、いかないこともある。しかし、挑戦し続ける。プライベートでの付き合いはある人もありますし、ない人もいる。どちらかというとない人のほうが比率が高いかもしれません。
 
 プライベートの付き合いのある人については、性格や行動のほとんどを理解しあえています。しかし深入りしない。
 そこそこのところで関係をつくります。なぜかといえば、彼らは友人というよりも仕事の同志という側面が大きく、あくまでも仕事で何かをしていこうと夢を語りあうという位置づけにいるからです。
 
 それで十分です。一定の規律をもち付き合う。鼓舞しあい、慰められあい、元気をもらい・あげて、啓発を受け・啓発をして、やる気になり・やる気になってもらい、といった関係であることが大切です。
 彼らのおかげでどれだけ立ち直ることができたことか。また、彼らが思い通りになるよう支援することで(実はgiveが少ないかも…スミマセン)、いかに自分が成長できたか。
 幸せです。他に昔からの親友はいるし、また友人もいます(彼らとは仕事の話はあまりしません。家族のようなものかも知れません)。

しかし、必ず1ヶ月に何回も会い、日本経済を語り、アジアに思いを馳せ、夢を話し合う同志との関係が、彼らとの付き合いと同じように、自分を形成するための一助になっていることは間違いがありません。
 
 自立し独自性をもって、しかしお互いを尊重し合い、そこから何かを生み出し続けて人生を過ごす。そんな関係にある仲間をとても大切に思っています。
 
 このたび、彼らの一部と医療介護のコンソーシアムをつくることになりました。あらゆる役割をもった企業の人達も集まります。良心をもって医療や介護を考え、そして新しいストラクチャードにより成果をあげる。そんな取組を日本で行うことになります。どのようなかたちができるかとても楽しみにしています。