よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

病院に不可欠なもの

突然ですが、昨日は看護助手さんと話していていろいろなことを考えました。

朝早くから夜まで休みがほんんどなしのなかで、患者さんのために働き、そして家族のために働く。土日は看護師さんの利便を図るため、助手さんは働く。顔が疲れた感じがしました。
看護師さんであるとともに家庭の主婦である、妻であるという役割をも果たしながら仕事を、それも看護をする、というのはあまりにも過酷です。

いつ勉強をするのか、いつマニュアルをつくるのか(よく家で作ってくる方が多いです、いつ新しい知識を身につけるのか、といったことを考えると、本当に頭が下がります。

病院はしたがって、本当に心ある医師を招聘する。医師やスタッフを守れる仕組みをつくりあげる。
スタッフが育成される体制を導入することが必要であると考えます。

そのための人事管理を導入。働くときに楽になる制度や仕組みとして医療ツールを採用。そしてそれらの動きを常にウォッチすることができるよう管理会計を利用。実際には毎月の実績検討会にてすべての情報を収集。戦略の実行に対して指示を出す。

そこからあらゆるミッションをもった委員会やラインが活動。
結局は個々人が技術を高め、過程で仕事の仕組みを見直す。そんなながれをつくりあげていくことが必要であると考えます。ここでは書き表せないほどの多くのやるべきことがありますが、手順や体系を無視すればそれらは機能せず、活かすことができません。

マネジメントを専門に企画、実行できる部隊を内部にもつか、外部にもたなければ病院は正しく運営されず、医師や看護師、コメディカルの能力をありのままに引き出すことはできないと考えます。