よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

まだ夏の沖縄…

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仕事で沖縄に来ました。沖縄は日本でありながら日本ではない雰囲気があります。沖縄県の人の顔がエキゾチックであるということだけではなく、明らかに南国であるというイメージがあるからです。

南国。人は優しく笑顔で、あまり働かず、つまらないことは気にしない。なんとか自然のなかで生活できる…そんな感じでしょうか。そうはいっても日々の生活が大きく我々と異なるわけではなく、印象だけであり沖縄の人には失礼であるかもしれません。

ただ、訪問した病院の経営企画室長は、沖縄は失業率は日本一高いけれども、出生率も高い。世の中が不況であるとかないとか、そういったことにはあまり頓着しない人が多い。いってみれば男性は総じてのんびりしていて、女性はめちゃくちゃ働き者ということかもしれないと話していました(若いときに結婚して別れる傾向もあり離婚率は北海道と同じくらい高いとのことでした)。

実際、内地の病院はどこも患者が減っているにも関わらず、その病院は近隣の人口が増え続けていることもあり、まったく変化がない、というかそれどころか増加していると説明がありました。

事実、那覇からレンタカーで移動し、病院の駐車場に着くと1000台になんなんとする車が駐車していて停めるところを捜すのに大変でしたし、昼近くになってもあまり空車がない状況でした。あながち南国理論は間違いではないようです。

那覇に帰る途中、休憩するため道路沿いの海岸に行くと、まだ泳いでいる人がいました。海岸にはライフセーバーのマイクアナウンスが日焼けに気を付けてください。熱中症にもね、的な注意を喚起していました。これだけみてもまったく日本ではないようです。

株価が8000円を割り、これから経済、そして医療介護はどうなるんだろう、と毎日心を痛めている我々にはまったく別世界である感じがあります。

そうはいってもすでに海岸では、せっかく沖縄にきたんだから泳がなければといった観光客とおぼしき人たちが泳いでいるし、実のところ、基地の外人や地元の家族やカップルは買い物や日陰での談笑に花を咲かせているだけで、土曜の昼間とはいえ海岸近くの大きなショッピングモールには人もまばらでした。
沖縄の遅い夏も、もう終わろうとしています。

不況をものともしない沖縄の元気だけはなくらないよう願い、そして私達もあまり悲壮感をもたず沖縄の人たちに学ばなくてはと思ったりしたのでした。



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