よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

ヘンダーソンに学ぶ看護

ある病院の看護部長が以下の資料をくれました。

「V.ヘンダーソンは、看護を『看護師は、自分の考える充足のさせ方ではなく、看護を必要としている人の基本的欲求の充たし方を中心に、援助していく必要がある』として看護のあり方を指摘しています。

ここでは、
①基本的看護は基本欲求から引き出されるものである
②人間が共通の欲求をもっているため基本的看護は同一である
③二人として同じ人間はいないため、独自の欲求の要求を行なう。したがって必要条件によって各人の欲求は無限に変容する

という定義があります。『基本的看護の構成要素は万人共通で、14の基本的看護があるが一人一人に行なわれる看護は無限に変容する』ということを理解しなければなりません。
 ここに看護の機能を集約して言えば、
①他者に代って行為する
②指導し方向づける
③身体的もしくは精神的支持を与える
④個人の発達を促進する環境を整え、維持する
⑤教育する
といったことになります。

 これらを総合すれば、『機能を果たすため、表現としての看護を一人一人個別に行なっていくことが看護である』ということが言えます。現状、患者さま一人一人をウォッチし、正しい看護を正しい考え方に基づいて行なう体制が整備されているのかどうか、又運用しているのかどうかについての検証が必要です」

 医療マネジメントは、こうした考え方を基礎として行われる医療において、例えば看護師が当該機能を果たすためには、どのような支援が必要であるのかをしっかりと認識したうえで、行われる必要があります。一般の企業と同様には考えることができません。

 なお、現場では現状ヘンダーソンよりも、NANDAを使っている病院が大半です。

 いずれにしても看護診断ツールをしっかりと使い、患者さんによりより看護プロセスを提供しようとしている看護師さんたちの目はいつもきらきらしています。