医療の質を担保するのは、個人の技術技能の向上と仕事の仕組みの見直しです。
病院の場合には、個人の属人的な頑張りで病院の仕事が成立つ傾向があります。良い人が入っただけで業績があがることがあります。しかし、それではその人の才能だけに頼ることになります。一人一人の才能をあるいは能力を大事にしながらも、それらを相乗的に活かす仕事の仕組みがなければなりません。それが仕事の仕組みの見直しが必要な理由です。
個人が力を発揮しやすい環境づくりや道具づくりをどのように行なっていくのかについての検討を行なう必要があります。
課業分析によるマニュアル作成をはじめ、医療ツールとしてのさまざまな道具を用意することや適性な管理会計を整備することによって現状を把握、問題点を発見したうえで課題解決を行なうといったことが重要です。
ただし、職場内教育ののような現場での教育においては単にマニュアルを整備するだけではなく、教育評価のプロセスで時間を的確に管理しながら、経験をつませることが必要です。経験を積むことにより、看護師としての自覚や自信が得られることも事実です。
医療の質を高め患者さんから見た病院が外面だけではなく、実際に素晴らしい結果を残すことができるよう
1.業務分析を行なう
2.さまざまな医療ツール(道具)をつくる
3.教育する、訓練する
4.経験を積む
ということで個人の技術技能のレベルを高めて現場での業務を進めていくことが必要です。
患者さんからみた病院の実質的な質の向上を図ることが得策です。