よい病院、よくない病院の見分け方[石井友二]

マネジメントの巧拙が、病院の良し悪しを決めます。多くの病院コンサルティングの成果をお伝えし、自院の運営に役立たせていただくことを目指します。職員がやりがいをもって働ける環境づくりも、もう一つの目的です

2009-01-01から1年間の記事一覧

ココチケア取締役就任しました

このたび、私石井友二は、株式会社ココチケアの取締役に就任することになりました。 先週も、今井産業主催の出雲でのメディカルホームセミナーを行い、翌日は松江で中国電力主催で、フードシステムソリューションフェアでの地域医療福祉のあるべき姿、高専賃…

背中はその人を伝える

よく、背中をみて育て、と言われます。 背中を見て育つ、といわれても正面を向いてコミュニケーションをとっていないのに、なぜそれができるのかということを考えます。背中というのは、その人そのものの行動を意味していて、いつも背景から何かをみるのでは…

ほんとうに良い病院の見分け方(1)

このブログをみた方が、あるべき病院はどのような病院であるのか、というテーマに対する情報を得ることで、読者がよい病院を見分けることができるようになる。 地域住民や患者さんから見れば、その情報により実質的に病院を選別することができるようになるこ…

DPCの基本(1)

DPC病院として存続するためには、まず多くの患者をとることが基本であり基盤。多くの患者をとり、多くの患者を治療して、病院の存在する目的を果たすことができる。患者が入院していないということは、DPC病院の機能を果たせていないこと。患者構造を…

About Isacc Jeffrey Raphael Alston

His name is Isacc Jeffrey Raphael Alston. Comes from America. He is a high school teacher in Japan. At the same time, he is my English teacher. He is a very smart and polite man, but sometimes we enjoy having lively conversations. He has m…

高専賃、中国地方への旅(3)

松江市の端に会場となる「くにびきメッセ」がありました。そこで中国電力が主催するフェアがあり、私はそこの午後の会場で、講演会を行う予定があったのです。 昨日の夜、どしゃぶりの出雲の会場で、質が高くなければ生きていけない、医療も介護も、そしてそ…

高専賃、中国地方への高専賃の旅(2)

朝は昨日の雨がうそのように、うってかわって晴れた空が澄んだ空気を開けた窓に運んできてくれました。緑のかおりが目の前に広がる山々の緑のかおりであるかのように、錯覚してしまうほど、近くに自然がありました。 私たちコンサルタントは、いつも空港から…

高専賃、中国地方への講演会の旅(1)

3日の間中国地方にいて、先ほど東京に帰りました。 広島→出雲→松江というながれです。 広島ではクライアントの病院にて患者別疾病別原価計算や職能等級制度に基づく能力考課における課題を解消するためにミーティングを重ねました。またパス委員会に参加し…

大阪の街は、香港と似ている

16時30分の電車に乗り、病院に向かうことになっていました。 講演会を行うためにです。 その前にヨドバシで買い物をし、急いでガード下にある吉野家で腹ごしらえをし(まだ夕方で昼食もたべていたにも関わらず…)、急いで横断歩道を渡りホームに滑り込み…

ココチケアと強い絆のホワイトボックス

医療型高専賃で著名なココチケアのファウンダーである近藤先生です。医療法人社団名明会の理事長でもあります。 病院ベッド数が削減されるなかで、医療型高専賃が注目されています。医療型高専賃=メディカルホームといわれていますが、DPC病院の在院日数…

MRがコンサルタントになります

今日はホワイトボックス社の顧問で、MR支援で著名なメディエンスの池上社長の主催の勉強会の講師として「病院・クリニック倒産・再構築時代に知っておくべき3つの視点」というタイトルで、講演会を行いました。20名を超える出席者でした。写真は司会を…

応接の窓からイタリアがみえる

建築家の阿部先生です。先日、イタリアから帰国しました。26日間滞在し、ローマ近郊を廻りながらいくつものスケッチを描いて帰国です。阿部先生は、ココチケアの都内にあるメディカルホーム建設の設計をしていただくことになっています。 ローマやベネチア…

コストをどう削減するのか(5)

8.コスト削減のプロセス 事務部門が単独で固定費のコスト削減 ↓ 全職員へのコスト削減に対する取り組み説明 BSC・目標管理化 ↓ 業務改革及び業務改善システムの導入による変動費率低減 ↓ マニュアル・パス・リスク・教育(四位一体)の強化 ↓ 部門別損益計…

コストをどう削減するのか(4)

5.財務的な問題 支払いを現金で行うことで、値引きをしてもらうことや、また早期に支払うことで仕入割引きをしてもらうこともできる。 前者は損益計算上医業費用のマイナスで発現するし、後者は財務収入として雑収入で計上されることになる。 6.コスト削…

黒ひょうが動き出した

監査法人のクライアントのひとつにS社(http://www.shopandshops.jp/)があります。 S社は、メンズトラッドで有名なアパレルの会社で、全国たくさんのショップをもち多くのファンに支持されています。 F社長を「黒ひょう」と、私は呼ばせていただいていま…

博多は静かに生きていた

私が監査法人から銀行のコンサルティング部に入り、主に北海道を担当としていたころ、毎月2週間は札幌や旭川にいた記憶があります。 そのころのことを思い出すと、さまざまな記憶が蘇ります。冬になると猛吹雪になり、ススキのの道をラッセルしてあるいたこ…

コストをどう削減するのか(3)

(3)コスト絶対額削減のための手法 コスト絶対額削減のためには、さらに職員全員の意識改革が必要である。 例えば、営繕や購買のコストを自部署がどれだけ使ったのか使っていないのか判らなかったときと判ったときには、どのような行動が生まれるか。 前者…

ひた走る

朝早く、新聞配達のカブが動き出すよりは少し遅く、私は家を出る。駅までの400mを、時間をみながら歩くときもあるし、走るときもある。 あるとき、マンションの入り口を出た時点で、私の乗らなければならない電車が駅に着くまでの時間までの時間があと4…

コストをどう削減するのか(2)

在庫管理を行い、ロスをなくすことも必要である。 SPDを導入すればコストが下がると思ったら大間違いである。 たとえば、多めにシリンジをポケットに入れたり、余計に在庫をもとうと思う看護師さんが実際にいる。また、業者にもシステム利用料や人件費の支払…

芸術家たちの苦闘

以前にも、当ブログに出演したことがある、原田さんと伊東さんです。 彼らは、当社のすべてのサイトを作成してます。ドクタートレジャーボックス、ホワイトボックス、石井公認会計士事務所、ポルタミーロ、高専賃運営なんでも相談室、病院再生、ホームドクタ…

ダッシュ君とハートさんの生みの親

Kさんはアーティストです。今回、ホワイトボックスのキャラである、ダッシュ君とハートさんを生み出した、生みの親です。赤坂の駅前地下の飲み屋さんでミーティングしているときの様子です。 ダッシュ君は、うさぎですが、足が大きくフットワークがよい。そ…

コストをどう削減するのか(1)

いつの時代も、このテーマから組織が逃れられることはありません。間違いなく、永遠のテーマであると考えます。私たちが依頼されるコンサルティングテーマのなかには、必ずこのテーマが含まれています。 今日は、ある病院でのWGで説明した資料の一部を提供…

長い道のりも第一歩から

3年前に北京の医療福祉展を視察したとき、一日観光。そのときに万里の長城を訪問しました。 北京にはそのほか高齢者施設の視察や、北京大学病院との提携など都合3回仕事で訪問しましたが、街並みのすごさだけではなく、たくさんの建造物の壮大さにはいつも…

DPCにおける看護部戦略

DPCを運用していくにあたり、看護部は何をしなければならないのか。ある病院でのレクチャーをベースとして、ここに開示します。 1.はじめに 看護部はDPCにおいてとても重要な役割をもっています。従来からの課題と併せ、どのような方針により看護部が活…

舞台と観客、それは人生そのもの

この建物(東京宝塚劇場)の写真を前にして、思い出したことがあります。まるで宝塚は、夢の世界でした。舞台の大階段から降りてくる羽をまとったスター(宙組、大空裕飛)は、上り詰めた天空の世界から、爽やかに舞い降りてきた天使のようでした。彼女は輝き…

タクシーは動かず繁華街は閑散として

政権が変わり、国の運営がおおきく変わろうとしている。リーダーが交代すれば何かが起こる。これが過去の経験則である。旧リーダーが何かを変えることができないのであれば、新リーダーに期待するのは当然の帰結。 新しいことが始まろうとする日本は、期待に…

珈琲の役割…

人通りがあるところで、飲む珈琲と、仕事をしながらいただく珈琲は役割が違います。 前者であれば、例えば、喧騒ななかに心を癒し、自由になるためのきっかけとなるものですが、後者は、これから仕事に立ち向かうために気を引き締め、自らを一定の方向に振り…

職務基準というもの

1.はじめに 職務基準には、複数の機能があります。一つは技術評価を行うことで人事考課のなかの能力考課として利用すること。そしてもうひとつは職場内教育の道具とすることです。これらについて病院全体に理解させなければ、職務基準の有効な活用を行うこ…

檻の中の苦悶

先がよくわからない国になってきました。いまさらではありますが、これから日本がどのような戦略により国をつくりあげていくのかについての明確なモデルがみえてきません。結局のところ無駄を排除することができない日本であることも理解でき、何を期待すれ…

歴史を紡ぐ

現在の時計塔は二代目で昭和7(1932)年6月に竣工したそうです。4丁目の交差点にオ・ルネッサンス様式と呼ばれている和光があります。 昭和22(1947)年4月に服部時計店の小売部門の業務を継承して株式会社 和光が設立されて昭和27(1952)年12月に現在の和…